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Let your fantasy unwind [読書日記]

これを読み始めました。




ちょっと難しそうだけど、これはわたしが最近興味を持っている中世のグローバリゼーションに対して啓蒙してくれそうだから。

本文を読む前にまずは訳者紹介やあとがき、付録の地図をとっくり眺め…。

前書きにこう書いてあります。


ハンザの歴史は、12世紀半ばと17世紀半ばの間という非常にはっきりした2つの年代にはさまれている。

当時の人々の理解に従えば、バルト海は氷結した海岸に囲まれた袋小路などではなかった。すなわち、バルト海はロシアの河川に向かって広く開かれた交易路であり、ノヴゴロドとスモレンスクという大きな市場に通じていた。この2つの市場には、はるか東方の白海沿岸そしてイスラーム圏やビザンツ圏にある東方諸国から、長い道のりを経た珍奇で高価な産物が流れ込んでいた。

ドイツ商人はバルト海沿岸全域で取引を営み、この地域での商業目的のための新都市建設にも積極的に参加し、大きな影響力を発揮した。それと同時に、北海沿岸、ノルウェー、ネーデルラントそしてイングランドに航行し、イングランドでは、ケルンとロンドンの間を結ぶ、はるか以前に確立されていた交易を発展させた。10ページ


ここまででもうすでに楽しい!

バルト海といえば、キアラン・カーソンの”琥珀捕り”で語られた人魚や琥珀の話を思い出す。
それに最近、フィンランドの人は自国の税金が高いのでフェリーに乗って、対岸にあるエストニアのタリンへ買い出しにゆくと聞いたばかりなのですよね。(それって税制としてどうなの?)

タリンは、フィンランドの首都ヘルシンキ、ロシアのサンクトペテルブルクと同じく、フィンランド湾に面する主要都市の一つであり、2011年の欧州文化首都である。また、中世ハンザ都市の一つとして栄えた港湾都市で、現在もバルト海クルーズの主な寄港地の一つである。2008年にはNATOのサイバーテロ対策機関の本部が置かれた。
フィンランド湾南岸のタリンから、同湾北岸のヘルシンキまでは85km、同湾東奥のサンクトペテルブルクまでは350kmの距離である。(wiki)

ここもハンザ都市だったんですね!

それから、イスラームやビザンツの、と聞くと、マクニールの”ヴェネツィア”で読んだイタリア都市国家の貿易の歴史も思い出す。東方との交易。ラテン教会と東方教会との軋轢。ロシア正教との関係など…。バルト海、北海、地中海、黒海とつながってそれから陸路で北上すると輪っかになる!また新たな知識が加わると良いな。

ネーデルラントといえばトマス・クロムウェル、ヒラリー・マンテルのウルフホールで読んだ。ウルジーに使える前は、オランダで毛織り物かなにか貿易の仕事をしていたはず。ハンザに関わる記述があったかどうか、覚えていませんが、時期も場所もぴったり。


北海沿岸、ノルウェー、ネーデルラントそしてイングランド

それらの海を航行する船団を思い浮かべると、うっとりしちゃう。
確か、ヴァイキングが発明した櫂か何かの改良によって、船体を大きくすることが出来、交易が拡大したんではなかったかな。北海やバルト海は船と海上貿易の歴史で重要な揺籃の地のような気がする。民族や文化の出会い(衝突)により歴史が動く様も楽しそうでニヤニヤしてしまいます。


用語や、要求される基礎知識があまり高度でなければ良いんですけどね。。










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KISMET [読書日記]




読みました。

奴隷船の歴史に引き続き、あまり難しくなく、さらっと読めて興味深く、いろいろお勉強になりました。
分厚いけど読みやすいのでおすすめです。

さて、最後にグローバリゼーションのあけぼの、とかそんな感じの追記があって、そこでザイトンという福建省のとある港町が元朝に発展し「世界最大の港」と呼ばれたことを知りました。

14世紀にはイブン・バットゥータも訪れ、『三大陸周遊記』に約100艘の大型ジャンクと数え切れないほどの小型船が停泊する「世界最大の港」と記している。

イスラム、仏教、キリスト教それぞれの宗教施設を要した他民族貿易都市。アラブ人の蒲 寿庚が実力者として君臨し、イスラム教徒へ改宗する中国人も多かった。蒲 寿庚の勢はスンナ派で、他の大部分はシーア派で…

あとは推して知るべし。


















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Well, now, my bloodhounds! [読書日記]

年末に初めて開き、3月の初旬に18%、4月14日に28%、5月3日に50%、



そして今は80%というところ。ご存じニコラ・ル・フロック警視シリーズです。

サン・フロランタンは、邦訳されているシリーズの中にも出てきた人物ですが、サン・フロランタン伯爵、侯爵、そしてド・ラ・ヴリリエ(!?)公爵、本名ルイ・フェリポー(Louis Phélypeaux (18 August 1705 – 27 February 1777) comte de Saint-Florentin, marquis (1725) and duc de La Vrillière (1770), was a French politician.)

その人の宅で起きたメイド殺人事件から端を発する事件の物語。

歴史上の人物が行き交い、非常にややこしく、フランス語表記が読みにくいことこの上ない。読者泣かせのこの話。主人公ニコラの前回までの上司サルティン、今の上司がレノア。それから上述のルイ・フェリポー、そしてその従兄弟デギュイヨン公爵=エマニュエル・アルマン・ド・リシュリュー (第3代リシュリュー公爵ルイ・フランソワ・アルマン・ド・ヴィニュロー・デュ・プレシの甥)。ルイ16世の宮廷の権力者モールパ、などなど、会話の中に出て来ても、いちいちわからなくて、いちいち調べないと把握できない!(読書会でお世話になっている人に泣きついて教えてもらいました)

さて、物語は1774年の秋のお話ですので、1787年〜のフランス革命に先立つこと十数年ということになります。色々と怪しい雰囲気のパリ、ヴェルサイユ。ニコラの無二の相棒ブルドーはルソーに気触れ、折に触れ貴族や社会を批判しています。遠い雷鳴を予感しながら、まずは

The King must be served first; that was his motto and his yardstick, as always. After that, he would just have to see how things worked out.

まずは王様が第一で、その他のことはいつものように、成るように成るべく解決するのだというおなじみのニコラが活躍…(今のとこしてません)します。

多少猟奇で、多少ロマンス、多少グルメ。ニコラとブルドーのブロマンスも楽しめます(どうして二人の薄い本がないのか不思議なくらいです)。

英訳で読むのは難しいので、もう当分は読みたくないけれど、シリーズは13冊まで出ているみたいだから、ぼちぼちと読んでいけたらな、と思っています。






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