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a letter [読書日記]

言葉というのは奇妙な発明物で、きまってその正確さによってではなく、むしろその不正確さによって思いが伝わる。

『両シチリア連隊』(113ページ〔ルカウスキ〕)より


最近、きれいに均した文章にするよりも、書き流したような文にしたいのは、こういうことかもしれない。

書かれた言葉を、書いた人が意図するように、額面通り受け取ってもらえることをいつもいつも希望することはできないので、ある程度幅をもたせて書くのが良い。
結局は、受け取った人なりの解釈になるのだから、それを想定し、かつ、そこまでは知らない、と思って書くのが良い。
そんなので、私のこの日記もずいぶん得体の知れない独りよがりなものばかりになってしまっている、と反省しつつも、今はこういう気分なので仕方なし。でも目を通してくれている人がいたら、ありがたいけど何て思っていらっしゃるのだろう?とドキドキはする。


よく、手紙を書いて終わり、投函なり、発信なりをした後で、言いたいことだけ書いて、向こうの近況を尋ねてなかったり、相手が伝えたかったであろうことを返してなかったりすることに気がつく。



いろいろ他のことを書いたため疲れ切ってしまって、君に心のこもった言葉のひとつもかけかれなかった。ほんとうはそれをいうつもりの手紙だったのに。だが僕の体調に免じて許してくれ。そして僕がここに書ききれなかったことをも、君は読んだことにしてくれないか。

1925年6月26日ゲーゲントにて 
ジルヴァーシュトルペ

同上117ページ


これ、うまいと思わない?ぜひ今度使いたい。

そしてあなたもわたしがここに書ききれなかったことを読んだことにしてくれまいか。







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両セレンディピティ連隊 [読書日記]






これを読み始めました。

私は「はじめに」や「あとがき」を読む子どもではなかったのだけど、ある時から必ず目を通すようになりました。それも読み始めてすぐのときに。(あとがきも)

この本もそういうことで読み始めて1日目の終わりにページをぱらぱらと最後までめくり、作者の経歴を眺めていると、このホレーニアという人、母と同じ誕生日ではないですか。他にもいくつか自分に関わりのあるキイワードあり。訳者もレオ・ペルッツのひと。

キアラン・カーソンのThe Pen Friend、

Everything affects everything else, all Corresponded.

とある通りだね。

出だしはなかなか面白いし、期待できそうです。








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